2023年7月7日金曜日。本日は工場見学であります。

南海本線尾崎駅に集合し徒歩20分かけてまずは「青木松風庵」を目指します。

暑い中、皆さん頑張って歩いています。

青木松風庵では、まず一番の銘品である「月化粧」の製造過程の説明を映像にて受けます。

流れ行程でなんと1時間3600個、最大7200個出来上がるそうです。

今や大阪の土産物としても重宝されるお菓子となっています。

大きな画面を見ながら、クイズも含め月化粧の出来るまでを解説いただきました。おいしいお菓子を作るには、まず原料の厳選が最も重要である。

そのうえで効果的な製造工程がうまく作用するということでした。

自動化されたラインの上を整然と焼きあがった月化粧が流れていきます。こんがりといい色になっていますね。

1984年創業されて40年弱。

多くのお菓子の開発とともに海外展開も積極にされ今や従業員500人強、売り上げは50億円を超える企業に育ちました。

創業の青木ご夫妻のおいしいお菓子への強い思いが原動力でしょう。

工場見学と試食、買い物を終り、お世話になった青木松風庵さんお表での全員記念写真です。

午後は、350年続く地元老舗造り酒屋「浪花酒造」さんでの工場見学です。

浪花酒造さんは、お酒はもちろんですが、建築物としても有名であり、「登録有形文化財」となっています。

現在の当主は、12代目とのことです。

建物の外観の全貌です。

手前の土塀側が「登録有形文化財」である「和室」、「洋室」、「茶室」のある玄関への門です。

前方の格子を組んだ感じの建物が醸造所の入り口です。

建物についての全体の説明をいただいたこの部屋が和室です。

12代目ご当主より建物の特徴の説明を受け、更に洋室ではピアノ演奏、茶室ではお琴の演奏とまさに「おもてなし」を受けました。60歳以降の手習いと聞き驚きもさらに増しました。

この和室はガラスが昔の手作りのため厚くて波打っています。今やそれが何とも趣ありと人気だそうです。天井は正目の杉板、縁側は欅となっています。写真のように天井は高く開放的です。左右どちらも日本庭園となっており右手には池があり鯉が変れています。この鯉、単に観賞用ではなく引き込んである井戸の水質のチェック用にも使われているそうです。

醸造所にて、いわゆる「杜氏」さんから酒造りの説明を受けています。お酒は、「こうじ」「水」「お米」からなりますが特に「水」が大事といわれます。ここ泉州は、和泉葛城山水系からの伏流水により良い水が得られるそうです。ちょっと硬水っぽいのが特徴ということでした。

さて、この水が1300KL、米が800KG、工事が200KGにて2000KLの純米酒が出来上がるそうです。

この醸造過程での最大の重要点は、温度管理であるとのことです。

こうじの発酵の適温を保つ、そのための工夫がなされていました。

醸造場での見学と説明を終えて、泉州の水を味わいました。井戸からくみ上げた水で、酒造り以外にもここでは利用されているそうです。ちょっと硬水ということでしたが、思ったよりもまろい感じがしました。

最後はお酒の試飲です。数種類のお酒を準備いただいての飲み比べを楽しみました。

試飲したお酒、あるいは奈良漬け、酒かすなど皆さん思い思いにお土産にして本日の校外学習を終わりました。